【シャリマー】公演レポート 第一部 バレエコンサート

アトリエヨシノ 特別協賛
〜未来を創る⼦ども達の芸術鑑賞の為に〜『Ballet for Peace』シャリマー誕生公演 バレエ「ピーターパン」
9月22日・23日の2公演、大盛況にて閉幕いたしました。
ご来場いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

本公演は、第一部バレエコンサートと第二部ピーターパンの二部構成でした。
バレエコンサートでは、シャリマーダンサーの持ち味を生かしたソロ・デュオのパフォーマンスが披露されました。
今回は、バレエコンサートの公演当日の様子をご紹介いたします。

公演が始まる前の、横山茉美さんのオープニングはとてもユーモラスでした。
セリフがないバレエには、バレエ特有の手話のような表現「マイム」があります。基本的なマイムを観客の皆様と実演し、心を通わせました。

子ども達も立ち上がってマイムを楽しんでくれていました。
こんなアイスブレイキングがあると、バレエを初めて観る方も緊張感がほぐれ、会場の雰囲気も和やかになりますね。

続けて、22日には『海賊』よりパ・ド・ドゥ、アダジオ。
「ピーターパン」ではティンカーベル役の酒井友美さんと、海賊役の安田幹さん(谷桃子バレエ団)。安田さんは、2種類の海賊を演じてくださいました。「ピーターパン」の中の戦うシーンが多い海賊とは違った、パ・ド・ドゥらしい柔らかい印象の海賊でした。

同じライトパープルの衣装がお似合いのギリシャの美女メドゥーラと、海賊の首領コンラッドの手下アリのパ・ド・ドゥ。こちらは、ご紹介できる写真がないのが残念です。
バレエ「海賊」の見どころで有名なパ・ド・ドゥでした。
地中海の物語らしい、異国情緒のあるダイナミックな踊りに目を見張りました。

23日は、『くるみ割り人形』より、金平糖と王子のパ・ド・ドゥ。
「ピーターパン」では、マーメイド役南茂彩華さんと海賊役の山本達史さん金平糖という名の通りの甘いキュートなチュチュに身を包む妖精と、白とゴールドの眩い衣装の王子の踊りは、まさにバレエの王道ですね。
バレエの美しいジャンプやターン、ピッタリのコンビネーションにうっとりでした。


アトリエヨシノには、たくさんの「金平糖の精」の衣装があります。
様々なピンク色、たくさんの装飾、大人テイストやとびきりキュートなどどれも素敵です。
今後Ballet for Peaceのサイトアトリエヨシノの衣装アカウントにて、ご紹介したいと思います。

23日『ラ・シルフィード』よりパ・ド・ドゥ。
「ピーターパン」では、女海賊&お母さん役の甲斐みち穂さん・海賊役の松尾力滝さん(谷桃子バレエ団)。

スコットランドの村の男ジェイムズに恋をした森の妖精シルフィード。
真っ白で長い丈のチュチュが、シルフィードのしなやかな動きにふわふわとついてゆき、幻想的でした。小さな羽が付いているのもかわいいですね。
男性衣装も、チェックのスカートと長靴下というスコットランドの伝統衣装キルトで、気品高くロマンティックバレエの優雅さが伝わってきました。
バレエでキルトを着て踊る演目はあまりなく、ふわふわとした妖精の衣装とキリッとしたキルト衣装の組み合わせはラ・シルフィード独特の雰囲気です。

オープニングで教えてもらったマイムが早速出てきましたね。
「愛してる」のマイムです。

木の実を拾ってプレゼントします。
シルフィードが木の実を拾うマイム、あげるマイム、子ども達にもわかりやすかったと思います。

息ぴったりで、舞うシーン。空気の妖精シルフィードは、本当に妖精のように見えましたね。

両日公演された、横山茉美さんセルフプロデュースのジャズダンス。
『It Don’t Mean A Thing(If It Ain’t Got That Swing)』

ダイナミックな動きと、アップテンポで展開するストーリーに目が釘付け!
待ちぼうけしたり、カバンを置いて行ってしまったり、子ども達にも大受けの楽しいショーでした!

司会、ワニ、お父さんとたくさんの面白い役柄に変身された横山さん、こんなかっこいいシーンも素敵でしたね。

個人的には、司会の締めくくりに、
「どのパフォーマンスが良かった?ジャスのダンスかな!」
なんて、横山さんご自身でジャズを押すコメントにくすりと笑ってしまう小ネタ(笑)、司会とジャズが同一人物と気付けた大人の方は、横山さんのトークも楽しまれたことと思います。

22日・23日 コンテンポラリーダンス『heartstrings』山田琴音さん。
元気なピーターパンを演じてくださった山田さん、ご自身の経験をダンスに込めて作り上げたという作品だそうです。トゥシューズを持って現れるも、その場に置いて、ダンスが始まる・・
ダンスにあわせた、その物憂げな表情にも、いろいろな山田さんの物語があったことが窺えました。
楽しく軽やかなジャズダンスから打って変わり、ぐっと高まる緊張感、皆さんいろいろな観点でご覧になられたことと思います。

シンプルなジョーゼットの衣装も、コンテンポラリーの滑らかな表現に沿い、美しくゆらめいていました。
(山田さんに、このダンスの詳細をインタビューしたいと思っています。)のびやかで、大きな振りが多く、勢いがありました。
揺れる白い衣装が美しく、山田さんの体を追いかけます。

クラシックバレエではあまり見かけない、表現力のあるポーズ。力強さを感じます!最後に、トゥシューズと向き合うシーン。
バレエと山田さんの心境が窺える作品でした。

22日・23日ウクライナ民族舞踊『ゴパック』は、ウクライナ出身のダンサー、エフゲニー・ペトレンコさん(NBAバレエ団)。

ウクライナの民族舞踊を見られる機会は多くないのでとても貴重な公演でした。
ハイジャンプや、シャープな振りに、圧倒されそうになりましたね。
手足がピンと伸びるポーズが多くて、とても元気づけられる踊りでした。
子ども達にもとても人気のパフォーマンスでした。

空中でこんなポーズをしながら高いジャンプ!

パワフルな技が次々と目白押しで、見ているほうも瞬きができないほどでした。

子ども達に人気だった、しゃがんだポーズでリズミカルに手足を伸ばすラストシーン。
筋力もしなやかさも兼ね備えてこその演技です。

いわゆる「クラシックバレエ」から少し枠を超え、幅広いジャンルのダンスパフォーマンスを集めた、第一部バレエコンサートでした!
見どころ満載でしたが、子ども達も飽きずに見やすいよう、短めにかっこいい部分を集めてご披露くださいました。

次回は、第二部ピーターパン公演報告です。

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